[電気仕掛けの箱庭]Javaとは?

[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]

 Shockwaveがデビューした同じ頃、UNIXメーカーのSun Micro Systemsが、Java というプログラミング言語を発表します(本当の名称はHot Java)。Javaで書かれたプログラムをJavaアプレットと言いますが、ユーザーはこのJavaアプレットをウエブサーバーを通して受信します。Javaアプレットはシステム環境に依存せず、プログラムを実行できます。マックでもウインドウズでも、LINUXでもNTでも可能です。ただし、このプログラムを解釈して実行するJavaInterpriter(Javaの動作環境)が必要です。でも、自分のOS上にこのJavaの動作環境を一つ持っていれば、全てのJavaアプレットを実行できます。また、プログラマ側に立てば、各OS別にプログラムを書く必要が無く、一つ作れば、全てのOSで稼働させることが可能になります。

 OSの枠組みを越える環境として非常な脚光を浴びました。ウエッブ制作の面から見ると、Javaアプレットは一種の独立したプログラムなので、これをウエブページからユーザーのパソコンに送って実行させれば、かなりのことが出来ます。絵を描いたり動かしたりはいうまでもなく、ちょっとしたワープロや計算機なんてのも可能です。夢のような環境だったのですが、その後、Javaは迷走することになります。統一した規格であるはずなのJavaなのに、マイクロソフトが独自に拡張したJ++を発表。プラットフォームによって、またはブラウザによって互換性が無くなり、実用的でなくなってしまいました。互換性のある部分だけ使って作ればいいのですが、これはプログラマ側に余計な負担をかけることになり、大ブームとなるには至らなかったのです。

 ブラウザによって、稼働したりしなかったりするのは、ウェブページを制作する側から見ると大きな問題で、とてもじゃないが使えたもんじゃない、というのがほとんどの意見。
 
 ちなみに、JavaScriptという、おなじくJavaの名前を冠したものがありますが、これは、Javaアプレットとは違います。Javaアプレットが独立したプログラムであるのに対し、JavaScriptは、それぞれが小さな命令文で、ブラウザがそれを理解して実行します。これもブラウザによって、動作に違いがあったり、動いたり動かなくなったりするので困りもんではありますが、Javaアプレットに比べると簡単で、記述するのも容易なことから、結構用いられています。『コンサデコンサ』のページでも、当時、“グラフィカルマップ式INDEX”のスキームに吹き出しを表示させるのに、利用していました。

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