[電気仕掛けの箱庭]インタラクティブなホームページとは?

[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]

 ホームページを作り出すと誰でもそうですが、普通にテキストや画像だけを配したページだけでは、だんだん物足りなくなります。俗にインタラクティブなコンテンツと呼ばれる掲示板やゲストブック、チャットルームやアクセスカウンターなどが欲しくなります。これはウェブマスターが必ずかかる病気のようなもので、ほとんどのウェブマスターが経験することです。

 インタラクティブなホームページとは、訳せば、相互に作用する、相互に行き来するページと言う意味です。普通にテキストや画像だけを配したページは、ページ(ウェブマスター)から、ページを見る人へと、情報が一方通行で流れます。テレビやラジオと同じですね。これに対して、インタラクティブなページとは、見る側からウェブマスター側へも情報の流れがあるページを意味します。それ以外にも、見ている人から別の見ている人へという情報の流れもあったりします。

 掲示板・チャットルームやゲストブックに、ページを見てくれている人からの書込があったりするのが、その例です。カウンターも含むの?という意見もあるでしょうが、アクセスした人の、アクセスしようとするアクションが、ページのカウンターを上げるという、ページ側のコンテンツに影響を及ぼしているわけで、広義の意味では含んでも問題ないでしょう。他にも、様々なネットゲームなど、インタラクティブなページの例はいくらでもあります。

 ウェブマスターが、掲示板やチャット、カウンターなどを設置したくなる欲求におそわれるのは、自分のページはいったいみんなにどう思われているのか?という疑問が常々わいてくるからでしょう。そのような評価してくれるのは、友人でも、見知らぬ他人でも良いんですが、‘ちゃんと見えてるのだろうか?’‘どのこんてんつがおもしろいのだろうか?’などなど、ページを作ったら、作ったでアクセスしてくる人のレスポンスを知りたくなります。

 おけいこ事を始めれば発表会に出たくなり、スポーツを始めれば大会にでたくなるのと本質は同じで、ページを作れば‘自分のページはどうなの?’という、自分のページの評価やレベルがどうなのかが知りたくなります。それは仰々しい評価ではある必要なく、ほんの一言二言の感想で充分なんですけでも。

 もちろん掲示板やチャットでは、そのようなこと以外に、他の人とコミュニケーションをはかる、見知らぬ人と友達になるなど、いくつもの目的や効用があります。でもそれだけなのだったら、自分のページに設置する必要はかならずしもないわけで、やはり自分のページに設置するのは、根底には上記のような理由があるからでしょう。

 かくいう私も、他の多くのウェブマスターと同じ流れをふみ、コンサの応援ページを作ってしばらくしたのち、これらインタラクティブなコンテンツを自分のページに設置したくなりました。これらのコンテンツがあると、自分のページがクールなページになるような錯覚も当時は持っていたんですけど。

 今では、レンタルものの掲示板やチャットルーム、アクセスカウンターなどがあるため、手軽にこれらのコンテンツを、自分のページに組み込むことが出来ます。でも当時は、それほど充実したサービスがなかったので、自分で設置しなくてはなりません。そのため、カウンターとゲストブックは、ネット上の情報を頼りに自前で作り、掲示板ほど複雑なプログラムは自前では無理なので、良いフリーウエアはないものかと、こちらもネット上を探し回りました。何せ初めて作ったプログラムだったので、カウンタープログラムはよくアクセス数が消えてしまい、ゲストブックは日本語の三種の文字コードの違いには対応していませんでした(今では、これらのことは改良されていますが)。

 掲示板は、他の人のページに載っている掲示板プログラムを実際に使ってみて、‘これは便利だ’とか‘これはいい’といったものを、選びました。日本語はどうしても文字コードの問題があるため、英語のソフトをそのまま使うわけにいかず、日本人が作ったソフトにならざるをえなかったわけですが、実は当初はそんなことは知らず、何せ初めてのことなので、日本語で質問できる方が便利といった目的で、日本人が制作した掲示板プログラムを探しました。

 最初に使用したプログラムは、WEBNEWSというプログラムでした。このプログラム、今ではインタラクティブナページでは、完全に主流のPERLというプログラム言語ではなく、Cと呼ばれる高級プログラム言語で書かれていました。そのため、改造がかなり難しかったです。また、Cと言う言語は、サーバーへの負担が少ないのですが、サーバーで動作させる前にコンパイルというステップをあらかじめ踏まねばならず、改造する際には、このステップが結構めんどくさいものでした。

 その後、別の掲示板プログラムに変更するわけですが、その理由というのはこれらの理由ではなく、このWEBNEWSの開発者の人が開発を止めてしまったからです。大学生が制作したソフトだったのですが、卒業と共に、サポートを止めてしまいました。自力で開発して行くだけの力がなかったので、違うソフトを探す必要性にせまられました。

 そこで、次に選んだのが、WWW BOARDという掲示板プログラムです。これは外国人の人が作った有名なソフトなのですが、日本語用にローカライズした人がいて、日本語ローカライズ版では、懸案の文字コードにも対応していたので、これに決めました。このプログラムは、その後コンサページ様に改造を続け、今ではエンジン部分(投稿を受け付け、新規ファイルや目次を作成する)にしか残っていません。いろいろ苦労したおかげで、PERLに関してはかなり詳しくなりました。

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