[電気仕掛けの箱庭]93年頃のインターネット

[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]

さて、自分が初めてインターネットに触れた頃(93〜94)、コンピュータ開発技術者はのぞいて、ユーザにとっての、主流はTELNET(離れたところにあるコンピューターをコマンドで命令する。リモートアクセスのようなもの)とFTP(離れたところにあるコンピューター同士で、ファイルのやりとりをする)でした。電子メールはすでにありましたが、離れたところにいる友人で、電子メールアドレスをもっているひとがいなかったので、ほとんど使いませんでした。

ISN108

このころ、スイスだったかな?(ちょっと裏覚え)の研究グループが、ネット上で画像や文字を送信でき、情報のやりとりのできるHTTPを開発した頃です(もしかしたら、技術ではなく、ウェッブを表示させるための言語であるHTMLを開発したということだったかも)。とにかく、このころ、現在のウェッブページの元が誕生したのでした。技術自体はすばらしく、今のウェブを思い浮かべるまでもなく、便利なものなのですが、とにかく、当時の回線は細く、画像が載っているページを表示させようと思うと、1ページ表示させるのに、5〜10分くらいかかり、とても使い勝手がいいとは言い切れませんでした。当時ウェッブを見るためのブラウザはNCSA MOSAICといって、後にNetscapeを制作、会社まで作ってしまうことになるNCSAのグループが開発したフリーウエアがありました。しかし、これ英語版なので、日本語ページを見ても、時に文字化けしてどうしようもなかったりするから、さらに困りもんでした。

さらにこのブラウザ、画像はGIF形式のものしか表示できませんでした。現在、写真などでは主流のJPEG形式を表示するためにはヘルパーアプリケーション(ブラウザ以外のソフト)が必要で、結構不便でした。このブラウザが、画像ファイル形式にGIFを採用していたのは、当時、アメリカで一番大きかったパソコン通信の“compuserve”が、そのネットワークの中で、やりとりする画像ファイル形式に採用していたためと思われます。

そのため、当時、現在のウエッブのような情報を表示させるものとしては、GOPHER(スペルが違うかも?)なるプロトコルがあり、そちらの方が便利でした。Windows 3のFile Manegerのようなもので、アクセスすると、ディレクトリ(フォルダ)が階層構造で表示され、それをクリックしていくと目的の情報にアクセスできるといったものです。現在では見かけなくなってしまいましたが。あと、便利だったのは、ネットニュースといったものです。NNTPとかいうプロトコルで動いていたもので、今のウエッブでいえば、掲示板に近い感じのものです。