[電気仕掛けの箱庭]インターネットとは?

[ここ「ラボ」ができる前(2000年頃)、メモ代わりに運用していた「電気仕掛けの箱庭」の記事を移転・一部現在にあわせて改変。]

さて、現在では、“ネット”といえば、インターネットのことをさし、メール、ウェブ、動画、電話
など、様々なことができる便利なサービスという概念が浸透しています。このインターネットが、世間に普及しはじめた頃は、メールとウェッブの二つのことを意味するものとして世間では認識されていました。でも、インターネットという言葉自体は、それ以前から存在しており、本来の意味は、ちょっと異なるものでした。

インターネット(internet)という単語は、inter(間とか、相互に、といったニュアンスの接頭語)とnet(ネット)を組み合わせた新語で、個別のネットワークとネットワークを相互に結ぶもの、或いはネットワークとネットワークの間にあるもの、といった意味の言葉です。すなわち、ネットワークとネットワークを相互に結んでしまうネット、というのが、本来の意味で、電子メールやウェッブページはその上で、提供されるサービス(サービスというよりはやりとりされる情報の一形態)の一つにすぎません。

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インターネットの草創期、いや誕生以前、個人のパソコンは完全にオールインワンでした。すなわち、パソコン一台一台ごとに、モニタ一台、プリンタ一台、外部記憶装置一台を接続しなければならず、それ自体で完全に独立し、帰結していました。オフィスレベルでも同様なものでした。その後、LAN(Local Area Network)とか、WAN(Wide Area Metwaork)といった、小規模のネットワークが普及します。企業レベル内、学校レベル内で、ネットワークを構築し、高価な機械やCPUを共有して使うという概念が生まれます。当然、各ネットワークで使用されているシステムの種類は様々でした。その次に、生まれたのが、インターネットです。これらの小中規模のネットワークを相互に結びつけようとしたものが、インターネットです。

このインターネットの開発の基本コンセプトは、各コンピューターを識別できるように世界で唯一の固有の番号(現在では、IPアドレスなどと呼ばれています)を与え、各コンピュータ間で、ファイルのやりとりができるよう共通のプロトコルを確立することでした。とりわけ、共通のプロトコルや制御システムの確立は、各ネットが異なるシステムで運用されていただけに重要なことでした。そうやって、TCPやIP、FTP、DNS、リモートアクセスなど様々なルールや基準が開発作られていきました。現在確立されている、電子メール用のPOPやSMTP、ウェッブ用のHTTPなどと呼ばれるプロトコルは、いつもお世話になっているわけですが、パソコンとソフトが勝手にやっていてくれるので、使っている本人は取り立てて意識することなく使用しているわけです。

遠方と遠方のネット間で情報をやりとりする場合、従来は、電話回線を使ったりしていたのですが、それとは全く別のシステムとしてインターネットを作られてきました。現在では、大変便利な技術として、みんなのために利用されているインターネットですが、この技術自体、最初はアメリカの軍が開発を手がけたということですから、意外です。その後、大学やらコンピューター関連企業やら、色々な団体が実験に参加して行くわけです。

インターネットは、アメリカで開発が最初に始められたこともあり、普及時には、やはり一番進んでいました。その名のこりは今でも見られ、アメリカのドメイン名には、COM、ORG、NETなどとなっており、他の国のように国名がつかないトップレベルドメインが存在します(例、日本のドメイン名には、最後に日本(JAPAN)を意味するjpという文字がつきます)。最初は、アメリカ国内だけで開発利用されたわけで、国の識別コードがいらなかったというのは、ある意味当然でしょう。他にも、世界全体のウェブページにしめる英語ページの割合は50%以上。世界人口における英語圏の人口が10から20%ですから、ここにも、アメリカから始まった影響がかいまみられます。国名がつかない、いまでは、ドメインの策定が以前に比べ自由になり、国名以外のトップレベルドメインも増えいています。

このインターネットという技術、基本的には、現在でもまだ完成していません。常に、新たな技術が導入され、実験と失敗を繰り返しています。そのため、常に問題が発生しますし、トラブルに巻き込まれる可能性を秘めています。この点は、特定の企業が運営し、トラブルに関して責任をもつ、パソコン通信や電話のようなものとは大きく違います。

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